久々に『風の歌を聴け』を読み直してみる
2006年 09月 15日
正直なところ初めて読んだ大学生の頃のような鮮烈な印象は受けなかったなあ。
たぶん喪失感に対してのつきあい方だったり処理の仕方だったりというものがあの頃とずいぶん変わってしまったんだろう。まあそういうことの再確認になるという意味で面白かった。
でもこの小説の中に登場するデレク・ハートフィールドの話、とくに「火星の井戸」については相変わらず説得力があって好きだなあ。
きっといまも図書館に行って、あるはずのないデレク・ハートフィールドの小説を探し回る人、困り果てる司書の姿があったりするんだろうな。
本日の1曲:
『Across the Universe』
(クラムボン『LOVER ALBUM』←CD)
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