作:松田正隆・演出:平田オリザ『天の煙』
2004年 11月 28日
山口情報芸術センター(YCAM)にて『天の煙』を観ました。
観る前に何人かの人に「眠くなるよ」とか「訳がわかんない」とか聞かされ構えて観たせいか、非常に面白い舞台でした。
作品自体はストーリー性が低く、また、これは平田オリザ氏が上演後に言っていたことなのですが、登場人物の行動に動機が見えないので理解しづらく感じるお客さんが多かったと思います。
あと舞台全体を悪夢のような雰囲気が包み込んでいたので余計にとっつきづらい人が多かったかも知れません。
だけど僕としては、最近の世の中に多い、事象を物語として解釈し単純化することで理解したような気分にさせる傾向へ背を向けているように感じられ、非常に快い作品に感じました。
また最近の僕が個人的に「距離」、例えば人と人だったり人と社会、社会と社会、社会と歴史との距離について考えることが多いのでなおさら多重層的に考えることができ、非常に興味深く見ることが出来ました。
あ、あと舞台美術も良かった。
全体のイメージは廃墟だったんですが、スリットから光が差し込む感じが綺麗でした。
うむ、オモシロカッタ。
本日の1曲:
『I Will Follow』
(U2『Under a Blood Red Sky』←CD)
→U2 Web Site
→,
観る前に何人かの人に「眠くなるよ」とか「訳がわかんない」とか聞かされ構えて観たせいか、非常に面白い舞台でした。
作品自体はストーリー性が低く、また、これは平田オリザ氏が上演後に言っていたことなのですが、登場人物の行動に動機が見えないので理解しづらく感じるお客さんが多かったと思います。
あと舞台全体を悪夢のような雰囲気が包み込んでいたので余計にとっつきづらい人が多かったかも知れません。
だけど僕としては、最近の世の中に多い、事象を物語として解釈し単純化することで理解したような気分にさせる傾向へ背を向けているように感じられ、非常に快い作品に感じました。
また最近の僕が個人的に「距離」、例えば人と人だったり人と社会、社会と社会、社会と歴史との距離について考えることが多いのでなおさら多重層的に考えることができ、非常に興味深く見ることが出来ました。
あ、あと舞台美術も良かった。
全体のイメージは廃墟だったんですが、スリットから光が差し込む感じが綺麗でした。
うむ、オモシロカッタ。
本日の1曲:
『I Will Follow』
(U2『Under a Blood Red Sky』←CD)
→U2 Web Site
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by stepbros
| 2004-11-28 18:17
| 鑑賞備忘録
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