照國神社〜鶴丸城趾
2004年 10月 02日
次の目的地は照國神社。
照國神社とは薩摩藩28代藩主島津斉彬を最新として祀っている神社。
この島津斉彬という人は幕末の日本で世界に眼を向け積極的に海外の技術を取り入れ薩摩藩の産業革命を興し、また門閥にかかわらず才能を持った人間、例えば西郷隆盛や大久保利通らを積極的に登用するなど先見性と殿様らしからぬ行動力をもった人物。
まあ薩摩の英雄とも言うべき人ですな。
この辺りに関して興味がある人は幕末物の小説を読んでください。
んでこの照國神社、高さ20mもある大鳥居や江戸末期に植えられたイヌマキの木が名物って感じです。他には島津斉彬の巨大な像が建っていたりして往時の薩摩の人からの尊敬の篤さを感じられました。
そして照國神社を後にしてぶらりぶらりと散歩しつつ鶴丸城趾を目指す我々。
現在は鶴丸城趾は鹿児島県庁となっておりかつてお城だったことを匂わせる構造物は幾つかの礎石と石垣の一部しか残っていないのですが、それにめげずに想像力を働かせつつ強引に楽しもうとする僕。
あ、でも石垣には西南戦争の銃弾の痕なんかがたくさん残っていて(写真)ここで行われた戦闘のすさまじさを感じさせてくれます。
ところで佐賀城といい、この鶴丸城といい、明治政府に対する反乱の拠点となったお城ってのはたいがい建造物を完全につぶして県庁などの権力的建築物を建てて旧勢力に対する見張り台にしているような気がするんですけど、どうなんでしょうね。
僕の目には鹿児島県庁の立派な建物がある種抑圧の象徴のように映ってしまいました。
そんな感じで全国の城下町を明治を境にどう変化したのかを見て回ると面白いのかも知れませんね。
本日の1曲:
『Gimme Some Lovin'』
(The Blues Brothers『The Blues Brothers』←CD)