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サッカーW杯 イタリア代表 vs ガーナ代表

この試合のイタリアといい、一つ前の試合のチェコといい、いまの日本代表に足りないものをまざまざと見せつけられたような気がした。

さて、今回はいつもの「カテナチオ」だけではなく攻撃重視と評判のイタリア。
その通りのサッカーを見せてくれました。

序盤はロングボール主体に攻めるイタリア。
徐々に中盤の底に位置するピルロがゲームをコントロールし、トップ下に位置するトッティが攻撃のアクセントをつけ、前線のジラルディーノとトニが動き回って積極的に攻めてくる。
長短のパスを組み合わせたり、スピードの変化をつけるなど、さすが。

対するガーナは序盤こそ押し込まれたもののその後は立て直し、縦へのスピードはないが両サイドをワイドに使いチャンスを作り出す。
しかしシュートがなかなか枠に飛ばず、イタリアのネスタとカンナバーロのセンターバックコンビの堅いディフェンスに苦しめられる。

試合が動いたのは前半40分。
イタリアのトッティからのショートコーナーを受けたピルロが低い弾道のミドルシュートをゴールに突き刺す。イタリア先制。

その後は一進一退の攻防だが、最終ラインで抜群の集中と安定を見せるイタリア。
また「ここぞ」というときのボール奪取から攻撃へ移る選手の連動や、シンプルで素早いパス回しが素晴らしい。
さらに最初の交代でトッティを下げたり、試合展開に合わせて細かくポジションの修正を行うなどリッピ監督の手腕が光る。
イタリアには隙がない。
ああ、こういう要素が日本代表にあればなあと心底思った。

そしてイタリアの隙のなさが際だったのが後半38分。
ジラルディーノに代わって出場のイアキンタがガーナディフェンダーの不用意なバックパスを見逃さずに奪い、冷静にゴールを決める。

そしてイタリア優勢のまま試合終了。
2対0でイタリアの勝利。

これでガットゥーゾが怪我から復帰したらホントにイタリアに隙がなくなるなあ。
さすが優勝候補という試合でした。

グループEはチェコとイタリアで間違いないでしょう。
どちらもホントに良いチームに仕上がってると思うし、やってるサッカーの質も高いと思う。

ま、あくまで僕の好みっちゃ好みなんですけど、チェコみたいな人とボールを素早くしっかり動かす組織サッカーか、今回のイタリアのような堅実な守備とシンプルで創造的なパスで攻める速いサッカーを日本代表にやって欲しいな。


本日の1曲:
『Needle & Thread』
(Psapp『The Only Thing I Ever Wanted』←CD)

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by stepbros | 2006-06-13 06:46 | 蹴球的雑感 | Comments(0)

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